「転倒予防実践ガイド-多職種連携のためのケースファイル-

「転倒予防実践ガイド-多職種連携のためのケースファイル-」のご利用にあたって

 

はじめに

この転倒予防実践ガイドは、医療・福祉・介護分野で転倒予防に取り組む皆様に、多職種連携による実践のヒントを提供することを目的としています。本ガイドでは、転倒予防の事例をいくつかご紹介し、日々の実践に役立つ情報を提供しています。転倒は、内的要因、外的要因、行動要因などが複雑に絡み合って発生します。そのため、個々の職員、職種内、さらには多職種連携を効果的に行うことで、転倒を回避し、損傷や死亡事故を防ぐ可能性が高くなります。このガイドは、それぞれの職種の専門性を高め、多職種との連携を深めるための参考資料として作成されています。病院や施設の構造、対象者の状態や状況は一人一人異なりますので、この資料を参考にして、具体的な実践に役立ててください。

 

転倒予防実践ガイドの対象と目的

[対象]

医療・福祉・介護施設等において対象者の転倒予防に取り組む皆様、および転倒予防学会会員の皆様 

[目的]

  • ● 各専門職者の転倒予防の視点を共有し、多職種の役割や転倒予防アプローチ(ケア含む)について理解を深めること
  • ● 転倒をゼロにするのではなく、患者さんの転倒による重大な損傷の予防を目指す意識を共有すること

 

転倒予防実践ガイドの活用例

  • 病棟内の多職種ミーティング、転倒予防困難事例を考えるための資料
  • 危険予知トレーニング(KYT)、ブレインストーミング、定期的な勉強会
  • 新人や他施設部署より移動になった医療職員の研修
  • 介護福祉士・看護助手・事務職への転倒予防に関する情報共有

 

本ガイドで提供している具体策は、ほんの一例です。これらをもとに、自分達で最適な多職種介入について話し合うきっかけにご利用ください。また、ご自身の実践に参考にしていただくほか、転倒予防指導士の方がファシリテーターとなり、自身の病院・施設の患者様を想定して施設内研修の学習に用いることも推奨しています。

 

2024年7月

日本転倒予防学会 転倒予防実践ガイド作成ワーキンググループ

ケース1

高次脳機能障害のある回復期の高齢患者クリックしてPDFを開く

ケース2

回復期リハビリテーション病棟に入院中の認知機能低下を有する大腿骨近位部骨折症例クリックしてPDFを開く

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作成者一覧

ケース1作成者

永井宏達

兵庫医科大学リハビリテーション学部 准教授

牧野真弓

浜松医科大学医学部看護学科臨床看護学講座 講師

加藤真由美

金沢大学医薬保健研究域保健学系 教授

平松知子

金沢医科大学看護学部 教授

油野規代

福井医療大学保健医療学部看護学科 准教授

井上達朗

新潟医療福祉大学リハビリテーション学部理学療法学科 准教授

鈴木みずえ

浜松医科大学医学部看護学科臨床看護学講座 教授

饗場郁子

国立病院機構東名古屋病院 院長

桂木聡子

兵庫医科大学薬学部 教授

 

 

ケース2作成者

井上達朗

新潟医療福祉大学リハビリテーション学部理学療法学科 准教授

永井宏達

兵庫医科大学リハビリテーション学部 教授

牧野真弓

浜松医科大学医学部看護学科臨床看護学講座 講師

加藤真由美

金沢大学医薬保健研究域保健学系 教授

平松知子

金沢医科大学看護学部 教授

油野規代

福井医療大学保健医療学部看護学科 准教授

田中 雅博

りんくう永山病院 整形外科・リハビリテーション科 部長

桂木聡子

兵庫医科大学薬学部 教授

 

 

 

 

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転倒予防学会学術委員会 転倒予防実践ガイドワーキンググループ

永井宏達(WG代表)

兵庫医科大学リハビリテーション学部 准教授

牧野真弓

浜松医科大学医学部看護学科臨床看護学講座 講師

加藤真由美

金沢大学医薬保健研究域保健学系 教授

平松知子

金沢医科大学看護学部 教授

油野規代

福井医療大学保健医療学部看護学科 准教授

井上達朗

新潟医療福祉大学リハビリテーション学部理学療法学科 准教授

山本智章

新潟リハビリテーション病院 院長

山田実

筑波大学人間系 教授


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【会員の皆様へ】

今後、多様なケースの提示に向けて、会員の皆様から症例情報を募集いたします。

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◆募集内容:転倒予防実践ガイドで取り上げる症例情報の募集

◆募集方法:①リンクより症例フォーマットをダウンロードし、情報を記入

      ②情報送信用フォームにExcelファイルを添付し送信
※情報送信用フォームでの送信を確認後、ワーキンググループで検討し、必要に応じて担当者からご連絡を差し上げます。

①症例フォーマット :https://docs.google.com/spreadsheets/d/1snWdQX5TARLB6vj5rkEUn6EivcWaVBoC/edit?usp=drive_link&ouid=104210884910073962915&rtpof=true&sd=true

②情報送信用フォーム:https://business.form-mailer.jp/fms/fbbfba7d254129

◆募集期間:2024年 9月2日(月) ~ 2025年 2月28日(金)まで

 ・提出された症例情報をもとに、ワーキンググループが中心にケースのスライドを作成します。

・症例情報を提示して下さった会員の方にもスライド作成にご助言頂きます。

・ご協力して下さった会員のお名前はHPにて公開させて頂きます。

 

【転倒予防指導士の皆様へ】

今後提供される症例情報に対して、各専門職としてのご助言にご協力いただきたく思います。

専門職としての視点や多職種連携における役割についてアイデアを頂戴したく存じます。ご協力いただける方は以下のフォームよりご回答ください。

https://business.form-mailer.jp/fms/fd432db5266517

 なお、重複などがある可能性がありますので、全てを採用することは難しいことが予想されます。また、ご協力に手を挙げて下さった場合でも、人数の都合で依頼がない場合があることを予めご承知おきくださいませ。

 ※採用され、実際に協力くださった転倒予防指導士の方には、1単位を取得していただけます。資格更新の際にお忘れなく申告をお願いいたします。ご応募のみでは単位を得ていただくことはできません。予めご了承ください。

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ご不明な点等ございましたら、事務局宛てにご連絡ください。
Email:jimukyoku@tentouyobou.jp

皆様からの多数のご応募をお待ちしています。

日本転倒予防学会学術委員会  転倒予防実践ガイドワーキンググループ